個人再生と任意整理(債務整理)の違い

個人再生と任意整理を整理しながら、個人再生のメリット・デメリットを見ていきます。 個人再生と任意整理について何が違うかをまとめてみました。

その1 元金がカットされるか

任意整理は弁護士や司法書士が、業者と交渉して今後の金利をカットしてもらう債務整理の方法です。
和解が成立すればあとは元金のみの支払いとなるので、今後の返済により確実に借金は減っていきます。
例えば、500万円7社の借金の場合、利息カットにより15万円払えば、385万円、また10万円払えば370万円というように元金が減っていきます。
しかし、上記の例で毎月15万円払っていくのはかなり家計に余裕がないと無理です。
原因は今後の金利はカットされるものの、元金自体はなんらカットされていない事にあります。
この点個人再生の場合は今後の金利がカットされるのはもちろん、元金自体も大幅にカットされます。
計算方法は複雑なのですが、原則は借金の総額の5分の1です。
つまり上記の例でいえば、500万円の借金が個人再生の認可により、100万円に圧縮されるのです。
そのため、毎月の支払も3万円弱とかなり負担が減ります。
この元金大幅カットが任意整理と比較した場合の個人再生の大きなメリットという事になります。

その2 家族に秘密にできるか

ただし個人再生もメリットだけではありません。任意整理の場合は同居のご家族に完全に秘密ですすめていくことができますが、個人再生の場合はそういうわけにはいきません。
同居しているご家族が保有している書類の提出を求められる場合があり、必然的に個人再生の申し立てをしている事を説明しなければならない事があるからです。
どうしてもご家族に秘密にされたい場合は任意整理を検討せざるえません。
もっとも個人再生の場合でも同居されてないご家族(実家のご両親等)には完全に秘密で進めて行くことができます。

その3 財産の処分

自己破産と異なり、個人再生や任意整理ではお持ちの財産を処分する必要がありません。(マイホームや車、預貯金、保険等)
しかし、車のローンが残っている場合は業者が所有権を留保して販売しているケースが多く、この場合は車を返却する必要がでてきます。
任意整理の場合は整理の対象とする業者を選択することができるので、どうしてもローン残のある車を残したい場合はやはり、個人再生を選択することができないという事になります。

その4 官報に名前が載るか

任意整理は、私的な話し合いですので官報に名前が載るという事はありません。個人再生の場合は載ります。しかし、官報を読んでいるという人はほとんどおりませんし、膨大な情報量ですので、そのことで知人等に個人再生の手続きをした事が知られるという事は心配されなくても大丈夫でしょう。

その5 資格制限

自己破産と異なり、任意整理や個人再生では一定の職業に就けなくなるといった資格制限がない点は共通です。

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